医療保険と介護保険の違い

医療保険と介護保険の違いについてご説明します。

医療保険とは、病気やケガをしたときに、病院で治療をしたり、薬をもらったりしたときにかかる治療費の一部をカバーしてくれるものです。
日本は「国民皆保険」であり、すべての人が公的な医療保険に加入することになっています。

介護保険とは、40歳から誰もが加入する保険です。40歳になると、医療保険料と一緒に介護保険料の徴収も開始されます。

介護保険の加入対象は、(1)65歳以上の第1号被保険者と(2)40歳以上65歳未満の第2号被保険者に分けられます。
介護保険を受けることができるのは、原則(1)に該当する人であり、なおかつ要介護(支援)と認定された人に限られます。(2)の人は、老化に起因する特定の疾病から要介護状態になった場合にしか対象とならず、例えば交通事故で要介護状態になっても、介護保険の対象にはなりません。

医療保険は、病気やケガなどの診察、治療、薬の処方や、入院、手術など、医療機関でのサービスに適用されます。訪問看護や訪問リハビリでの治療にも利用することができますが、介護サービスがメインの保険ではありません。

一方で介護保険は、介護に特化した保険です。大きな違いは、先述のように、サービスを受けられる年齢と健康状態が限定されていることにあります。
また、認定された「要介護度」によって、支給限度基準額が定められています。

基本的には、医療保険と介護保険とは併用できない決まりになっています。
しかし、例外もあり、介護保険でリハビリを受けていた人が、別の病気になって新たに医療保険でのリハビリが必要になった場合や、末期ガンなどで医療と介護両面からのサポートが必要であると認められた場合などは、併用が認められることもあります。

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