腰椎圧迫骨折とは、外部から腰椎を押しつぶすほどの強い力が働くことで発生する骨折を指します。
特に、骨密度が低下している高齢者に発生しやすく、尻もちや転倒など大きな衝撃が加わったときだけではなく、せきやくしゃみなど日常生活の動作でも発生する場合があります。
症状としては、強い腰の痛みが発生し、進行すると肺活量の低下や食欲の低下に加え、逆流性食道炎など内臓の病気につながるリスクも考えられます。
以下では、腰椎圧迫骨折のリハビリテーションを、段階に沿ってご説明いたします。
■発生直後
腰椎圧迫骨折の発生直後には、ベッド上で行うことができる筋力訓練や関節可動域訓練を行います。
こちらの段階で立位や座位の状態で過ごすと、圧迫骨折が起きている腰椎がつぶされることで、症状がさらに悪化する場合があります。
そのため、基本的にはベッドの上で安静にしていることが重要です。
しかし、そのような状態では筋力の低下を招いてしまうため、ベッド上でもできる筋力訓練・関節可動域訓練を行います。
■コルセット完成後
腰椎圧迫骨折では、骨折した部分の安静を保つため、多くの場合はコルセットを装着します。
そして、ご自身のコルセット完成後には、歩行訓練を行い、下肢筋力の向上を図ります。
上述の通り、腰椎圧迫骨折は転倒や尻もちなどが原因で発生することが多く、転倒を防ぐためにバランス訓練や下肢筋力の向上が重要となるのです。
■コルセット終了後
コルセットの装着が終了した後は、弱った体幹の筋力を取り戻すリハビリテーションを行います。
こちらのリハビリテーションを行わなければ、慢性的な腰痛の原因となってしまいます。
そのため、一定の姿勢を保つなど、体幹のトレーニングを重点的に行う必要があります。
その他にも、再度の転倒を防ぐために、定期的な運動を行うことで筋力低下を防止することも重要です。
腰椎圧迫骨折は、ささいなきっかけで発症しやすいのにもかかわらず、適切なリハビリテーションを行わなければ、筋力の低下によって身動きが取りづらくなる場合もあります。
ご利用者様に寄り添い、最適なご支援を提供いたしますので、腰椎圧迫骨折のリハビリテーションでお困りの方は、お気軽にご連絡ください。
松井ライフプロデュースは、茅ヶ崎市や寒川町、藤沢市といった地域の皆様からご相談を承っております。
福祉サービスや在宅介護、育児・高齢者医療、自宅療養、訪問看護などでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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