食事介助とは、おひとりでうまく食事をすることができない方のために、介助をすることを指します。
高齢者は、咀嚼力・嚥下力の低下、味覚・嗅覚の衰え、消化機能の低下などが原因で、食事をする際にストレスを感じる場合がございます。
そのため、高齢者に食事をしてもらうためには、ひとりひとりに合わせた食事形態を探り、食前・食事・食後を全てサポートすることが重要なのです。
以下では、食事介助を行う際の手順を、流れに沿ってご説明いたします。
①正しい姿勢を保つ
まず、誤嚥のリスクを最小限にするため、介助を受ける方が正しい姿勢を保てるようにサポートします。
具体的には、車いすをご利用の場合は深めに腰かけて足を床に置き、ベッドで食事を摂る場合はリクライニングの角度を調整しながら腰とベッドに隙間が生じないように座ってもらいます。
その後、威圧感を与えないようにするため、介助を行う方も同じ目線となるように隣に座って介助を行います。
②水分を意識して、摂取をしてもらう
食事中は、嚥下をスムーズにするために、水分を多く摂取してもらいます。
具体的には、食事をする直前に、水やお茶で口の中を潤します。
次に、水分の多いものを最初に食べてもらい、食事に慣れてもらいます。
その後は、主食・副食・水分を交互に摂取してもらいます。
一口の量はティースプーン一杯程度が目安であり、飲み込んだことを確認してから口に食事を運ぶようにします。
③摂取量を確認し、口腔ケアを行う
食事が済んだ後は、摂取した食事量・水分量を記録いたします。
その後、歯磨きやいれば洗浄を行い、口の中に食べ物が残っていないか確認を行います。
なお、食べたものの逆流を防ぐため、食後は横にならないように注意します。
以上が食事介助の基本的な流れですが、その方の体調によっては、特別に注意をしなければならない場合もございます。
具体的には、左右のどちらかに麻痺のある片麻痺の方に対しては、皿の下に滑り止めを敷いて皿を安定させる、長い柄のスプーンを使うことで口元に食べ物を運びやすくするなどの対応が必要です。
また、認知症の方は、口を開けないといったように食事を拒否する場合がございます。
その際には、食事の準備を一緒に行う、献立を一緒に確認する、「味見をお願いいたします」といった声かけを行うなど、食事のリズムをつけてもらうことが重要です。
松井ライフプロデュースは、茅ヶ崎市や寒川町、藤沢市といった地域の皆様からご相談を承っております。
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食事介助の基礎知識|正しい姿勢や注意点など
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