ターミナル期における看護計画作成のポイントとは

ターミナル期とは、病気などが進行することによって余命がわずかとなった状態であり、残りの余命を平穏に過ごすことを目的としたターミナルケアが行われます。
ターミナルケアでは、個人の尊厳を尊重した看護介入が求められ、看護計画が作成されます。
こちらでは、ターミナル期において看護計画を作成する場合のポイントについてご説明いたします。

■患者・家族と一緒に計画を立案する
まず、患者・家族の意向を丁寧に確認し、看護計画を立案することが重要です。
余命宣告を受けた患者と家族は、動揺してしまうことも少なくありません。
そのため、「残された時間をどのように過ごしたいのか」といった希望を確認し、看護における問題・目標・計画を立案します。
特に、終末期にみられる苦痛症状は、患者以外の他人が理解することは非常に困難です。
そのため、患者の訴える症状に対して丁寧に耳を傾け、患者の希望に沿う計画を立案する必要があります。

■適切な目標を設定する
患者・家族の意向を確認した後は、抽出された問題に対する適切な目標を設定することが重要です。
その際には、患者と家族と話し合い、短期的な目標と長期的な目標の両方を設定します。
具体的には、短期的な目標として「身体的苦痛の緩和」が挙げられた場合には、長期的な目標として「家族旅行に行く」など、症状が緩和した際にやりたいことをピックアップいたします。
そして、予後予測を踏まえて、具体的な評価日を設定することによって、目標に対して看護に取り組むことが可能となるのです。

死を目前にした患者、そしてそのご家族の心理は非常に複雑であり、その気持ちに寄り添うことがターミナルケアにおいては重要です。
単に苦痛を軽減するだけではなく、最期の時を迎えるまで自分らしい生活を送れるようなケアをしなければなりません。
松井ライフプロデュースは、患者・家族に寄り添ったサポートをいたしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。

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