精神科訪問看護とは、看護師・精神保健福祉士・作業療法士などの専門家が、精神疾患を抱えている方のご自宅やグループホームなどに訪問し、ご本人が困っていることや症状に合わせた看護サービスを提供することを指します。
精神疾患を抱えている方がご自宅で暮らすことを希望されるケースは多いものの、その症状によって日常生活に支障をきたしてしまうことも少なくありません。
そのため、精神科訪問看護を利用することでご本人やご家族の負担が軽減されることはもちろん、病状悪化や入院の防止、自立にもつながるのです。
そのような精神科訪問看護を利用するまでの仕組みは以下のようになります。
まず、主治医に精神科訪問看護を利用する旨の申し出と志望動機を説明し、訪問内容や頻度を決めた後に医師が指示書を作成します。
その後、訪問看護スタッフと訪問日程を調整し、初回訪問日が決まれば訪問看護申込書および医師が作成した指示書を提出することで申し込みを行います。
精神科訪問看護でできることは、多岐にわたります。
以下では、提供される主なサポートを4点ご紹介いたします。
1点目は、病状の観察です。
精神科訪問看護では、患者の方とコミュニケーションを取ることで心身の状態の変化を確認します。
どのような出来事が精神面に影響を及ぼすかを把握したり、食事や服薬の様子から日常生活を適切に送っているかを確認したりして、症状の変化を早期発見・早期対応します。
2点目は、服薬管理です。
在宅生活では定期的に服薬できない、精神状態の悪化によって過剰内服をしてしまうといったトラブルが生じます。
そのため、安全な在宅生活を送るために、患者の方に合わせた服薬管理を行います。
3点目は、精神症状のセルフコントロールです。
精神疾患を抱えている方が症状を改善させるためには、服薬以外にも精神症状をご自身でコントロールすることが重要です。
そのため、症状が現れた際の対処法を患者の方と話し合うことで、日常生活で危機的な状況に陥っても落ち着いて対応する際の大きな支えとなります。
4点目は、社会復帰に向けた支援です。
精神疾患を抱えている方が社会復帰をするにあたっては生活リズムの調整が必要不可欠であり、そのためのアドバイスや指導を行います。
その他にも、利用することが可能な機関や制度の紹介も行います。
なお、精神科訪問看護では、医師からの指示がない支援や薬の処方などは行えないため注意が必要です。
松井ライフプロデュースは、茅ヶ崎市や寒川町といった地域の皆様を中心にご相談を承っております。
福祉サービスや育児・高齢者医療、自宅療養、在宅介護、訪問看護など幅広く対応しておりますので、訪問看護でお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。
お待ちしております。
精神科訪問看護でできること
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